【体験レポ】日光の新しい移動手段。電気で走るバス「グリーンスローモビリティ」に乗って、西町散歩をしてみた。
あのタイヤがいっぱい付いた赤い乗り物は何?気になっていた方も多いのではないでしょうか。
2019年度の実証実験を踏まえ、2021年から運行開始している日光「グリーンスローモビリティ」。日光・世界遺産エリアと西町をぐるっと結び運行しています。
どのように乗ったらいいのか迷っている方へ、実際に乗った感想と楽しみ方を紹介しますので参考にしてみてください。
日光グリーンスローモビリティとは?
グリーンスローモビリティ(Green Slow Mobility)。略してグリスロ、GMSと呼ばれています。
最高時速19㎞で公道を走る電動車。21名定員です。向き合った長い椅子には14名着席できます。
窓がないので、外の空気をダイレクトに感じることができて気持ちがいいです。
西町は小路が多いため、路線バスが乗り入れするのが難しかったのをグリスロの登場で行きやすくなりました。
グリーンスローモビリティーが巡るルート
1. 日光山輪王寺(発着)
2. 勝道上人像前
3. 表参道
4. 二荒山神社前
5. 西参道茶屋
6. 西参道駐車場前
7. 化け地蔵
8. ホテル日光千姫物語
9. 御用邸通り
10. 日光田母沢御用邸記念公園前
11. 金谷ホテル歴史館
12. 西参道入口
1の「日光山輪王寺」を発着として約32分かけて戻ってきます。
周遊するとはいえ、一方向に進んでいますので、降車場所にお気をつけください。
朝の2便と夕方の1便は「大猷院・二荒山神社」と「東武・JR日光駅間」を運行しています。
その区間は、通常の路線バスの運賃です。より長くグリスロに乗車できて、メイン通りを走る爽快感が味わえますよ。
日光グリーンスローモビリティに乗車
グリスロ運行内の運賃は1回200円(小児100円)。
現金・交通系ICカード・PayPay決済ができます。先払い制です。
東武バス日光の4種類(世界遺産めぐり手形・湯元温泉フリーパス・中禅寺温泉フリーパス・霧降高原フリーパス)のフリーパスでも乗車可能。
世界遺産めぐり手形(大人600円)を 東武日光駅ツーリストセンターで購入して利用しました。
JR日光駅(1B)から10:10に乗車。
東武日光駅で乗車する場合は「2B世界遺産めぐり」乗り場へ。
西参道茶屋下車
路線バスと交わる「西参道茶屋」で下車。乗車時間は15分前後。
西参道茶屋は、「茶寮 日りん」・「Manten chicken grill nikko」・「日光ドラバタさん」・「日光珈琲西参道」の4店舗があります。
外にベンチもあるので、気軽に利用しやすい。ちょっとした休憩にもどうぞ。
西参道茶屋から西参道を歩いて上がっていくと(約8 分)日光二荒山神社です。
良縁祈願のできるパワースポットと知られています。次のグリスロ乗車まで時間があったので、参拝しました。
日光西町エリアとは・・・
世界遺産二社一寺(日光東照宮・二荒山神社・輪王寺)の西側に位置するのが「日光西町」と呼ぶエリアです。
田母沢御用邸記念公園や憾満ヶ淵(かんまんがふち)・化け地蔵、日光真光協会(にっこうしんこうきょうかい)、金谷ホテル歴史館など、多くの自然観光資源や飲食店が点在しています。
グリスロで西町エリア憾満ヶ淵に行ってみた。
今回、西参道茶屋(G5)から憾満ヶ淵・化け地蔵(G7)へ(徒歩約17分の距離)をグリスロに乗車。6分のプチトリップ。
美しい自然の景色に感激しました。
憾満ヶ淵・化け地蔵(G7)に到着。
降りて進んでいくと「慈雲寺」の門があり、くぐった先にはお地蔵さんが並んでいます。
大きさは様々。顔の表情も一体ずつ違うので見ているだけでも飽きません。お地蔵さんの数を行きと帰りで数えて合わないことから、化け地蔵と言うそう。
神秘的な世界が広がり、心静かに落ち着く場所です。
ゆっくり散策していると、あっという間に1時間が経過。帰りもグリスロに乗車する場合は余裕を持って訪れてくださいね。
ふたたび、グリスロに乗って御用邸通り(G9)へ
憾満ヶ淵・化け地蔵(G7)から御用邸通り(G9)へグリスロで向かいます。5分の乗車で徒歩で約17分を短縮。
御用邸通りで下車すると、すぐ近くに「日光甚五郎(じんごろう)煎餅本舗 石田屋」老舗の煎餅屋さんが見えます。
隣には「古民家日光 鍋屋」。ギャラリーや展示を行っています。『ご自由にお入りください』とあったので中をのぞいてみることに。
古民家日光 鍋屋で食事や軽食を
入口からは3階建てには見えない、趣のある築140年の古民家。ギャラリーは12:00から16:00まで無料開放。
飲食は牛すき焼き、寄せ鍋の他、ランチはお得なメニュー(15時まで)が用意されています。
「すき焼き丼」をいただきました。喫茶メニューは珈琲やあんみつなどあります。
ゆったりとした時間が流れる古民家で食べる「すき焼き丼」や「あんみつ」は格別に美味しいですよ。
御用邸通りをぶらぶら、西町散歩。まとめ
古民家日光からは御用邸通りの町歩きを楽しみながら、「大猷院・日光二荒山神社前」のバス停を目指しました。
西町エリアは歩けない距離でもないが、グリスロに乗ることで時間を短縮。ほどよいスピードで景色を楽しめて、とても心地いい時間を味わうことができます。
とはいえ、グリスロの最大の楽しみ方は、発着地の日光山輪王寺からずっと乗っていることかもしれません。
1周を乗車しても30分程度なので、遊園地のアトラクションに乗るみたいに。
運行期間は4月~11月まで。2023年は11月23日(木祝)を予定しています。チャンスがあればぜひグリスロに乗って、西町の新しい魅力にふれてみてくださいね。
Column
この記事を書いた地元ライター
やざわ めぐみ
東京から日光市に移住して3年目。夫と大型犬と共に暮らす。
日光は豊かな自然環境や国際観光都市としてのグローバルな視点が魅力です。
持ち前の明るさとフットワークで楽しくお届けします!