山桜の突然変異種で、ピンクのつぼみが大輪の白い花を咲かせる姿が愛らしい、国の天然記念物に指定された桜の銘木です。
神仏分離令に従い明治14年に移植された木で、当時すでに推定樹齢400年と言われています。
老木のため、枯れてしまわないかと心配の声も上がりましたが、当時の門跡が毎日木の前でお経を唱えたところ、しばらくして新たな幹が根本より生えてきて、現在まで元気に美しい姿を見せてくれています。
この桜の「金剛」という名前は、門跡の諡からいただいたもので、今でも皆に愛されています。

●開花時期 4月下旬~5月上旬
●高さ 約10m
●幹の太さ 約5.7m
●樹齢 推定500年